DiaryYumiko Sakuma

CBDをめぐる誤解(その1)

DiaryYumiko Sakuma
CBDをめぐる誤解(その1)

あまりにもあわあわしすぎて、数日日記をアップできなかった。楽しみにしてくださっている人たち、ごめんなさい。年末から連載が増えて、書く原稿の量が格段に増えてしまい、再び仕事のやり方の再設計を求められている気がする。というわけでいろいろ考えているので、また近日中に。

カリフォルニアに来ています。Wired Japanでウェルネス特集をやるということで、カンナビス(マリファナ)とウェルネスの企画を提案してLAにやってきた。

カンナビスの医療使用を1996年にいちはやく合法化したカリフォルニアだが、なかでもLAはカンナビスxウェルネス業界のハブになっている。具体的な疾患の治療や副作用へのカウンターとして使うという「メディカル」利用に加えて、ストレスや体調管理にカンナビスを使うということが商売として成立している。詳しくはWired Japanにて。お楽しみに。

ところで、こっちにきている間に、ニューヨークで保健所がコーヒーや食事にCBDを入れて売ることを禁止したことが大ニュースになっていた。この1年くらい、いろんな場所でオプショナルのCBDがメニューに登場するようになった。みんな、巷で見かけるCBDが、カンナビスのCBDだと思っている人が多いのだが、飲食店で堂々と売られているのは、ヘンプのCBDである。ヘンプとカンナビスは、根本的には同じ物であるが、産業利用のために栽培されてきたTHC(いわゆる「ハイ」の原因になる)が0.3%以下のカンナビスをヘンプといい、だからまったく違う形で流通されている。カンナビスは厳しく規制されているが、ヘンプはされていない。カンナビス、またはカンナビスから抽出するCBDやTHCを売るにはカンナビス販売のライセンスが必要だが、ヘンプはその対象ではない。もちろんヘンプのCBDにも効能はある。でもカンナビスのCBDほどはない。このへんの啓蒙はまったく遅れている。このあたりは、5月の出版に向けてラストスパートをかけている次の本に詳しく書く予定である。

備忘録:マリファナCBD対ヘンプCBD、誤解を読み解く(Lupas Chick)