DiaryYumiko Sakuma

京都で話したこと

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京都で話したこと

京都では、念願の恵文社さんでのトークが実現した。

トークの相手を務めてくださったのは、稲岡亜里子さん。かつてはニューヨークに住んでいて、フォトグラファーとして活躍し、そのあと日本に戻ってしばらく東京を拠点に活動していたが、故郷の京都に戻り、創業300年の蕎麦屋、尾張屋を継いだ16代目の「当主」である。ニューヨークのこと、家業を継いだこと、そして写真家としての活動について、根掘り葉掘り聞きたいと前から思っていた。楽しいトークになった。

亜里子さんが言っていたことでハッとなったこと。老舗が残ってきたのは、伝統にしがみついたからではなくて、時代とともに柔軟に変わってきたからだ、と。同じやり方にこだわり続けて残るところもあるかもしれない。けれど、それだけではきっとないんだろう。亜里子さんは、少しずつ新しいことに挑戦していきたいと言っていた。今回はお蕎麦を食べに行くことはできなかったけれど、今後の展開もとても楽しみ。

今、亜里子さんは、京都が楽しくなってきた、と感じているという。いろんな人が引っ越してきて、お店を始めたりしている。京都では延泊して、京都を拠点に活動しているクリエーターさんと会ったり、光兎舎というヴィーガンの名店でランチをしたり、ホホホ座の松本さんを訪ねたりした。たった2日だったけれど、亜里子さんが言っていたことを少しわかった気がした。

ところで、ニューヨークの共通の友達にも聞かせたいなと思って、トークを録音するつもりでいたのに、うっかり忘れてしまった。噂によると録音していた方がいらっしゃったそうなので、もしももしもこれを見たら連絡いただけると幸いである。

そのかわりと言ってはなんだけど、素敵なインタビューを見つけたので貼っておく。いろんな人生の選択があるよね。

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