フェイクミート
2月17日付けの日経新聞に「フェイクミートは肉の未来か」という記事を書きました。
フェイクミートという分野は、食肉の生産による環境破壊が問題になっていることに対するカウンターとして大きく注目されていて、レオナルド・ディカプリオが投資しているとか、「環境を救う」というようなことが言われたり、バズワードの一つであることは間違いない。代表的なものには、レストランに流通するImpossible Burgerというブランドと、スーパーに流通するBeyond Meatというものがある。
なんですけれどもね、個人的には実は懐疑的である。だって、ほんとの肉より高いんだよ。開発にもずいぶんとお金がかかっているし、ラボで生産されるものですからね。とはいえ、未来、未来と言われるもんだから、やっぱり試してみたいと思い、何度か食べてみた。確かに、肉のような味がする。そして、食べたあとの倦怠感も、やっぱり肉を食べたときととても似ている。
肉を食べなくなって1年半以上が経った。私にとっては、肉を食べたあとの倦怠感とおさらばできたこと、寝起きが抜群によくなったことが最大の収穫である。体調もいたっていい。肉を食べないことが、みんなに良いことだとは思っていない。肉が必要な体質の人もいるのである。私にとって不思議なのは、肉を食べないのに、ニセの肉を食べたい人がいることである。今はおいしいベジタリアン料理の選択肢もいっぱいあるから、肉っぽいものを食べなくてもまったく苦にならないのだが。
是非はともかく、肉のオルタナティブという分野はこれからも成長していくのだろう。そしてきっともっと多くのオルタナティブが登場するのだと思う。注目である。
Yumiko Sakuma