レジスタンスの州、カリフォルニア
1月の頭にLA行きを入れたのは、友達家族とハングアウトしたかったのと、厳しいニューヨークの冬のさなかに太陽にあたる日を作りたかったのもあるが、またもや自分の気持ちがカリフォルニアの方向に行っており、生活の一部をあちらでできないかという妄想がまた頭をもたげてきたからである。
旧友のミケルと朝ごはんを食べようということになり、やつのピックアップトラックで拾ってもらった。「何が起きるかわからないから、いつでも混乱に対応できるようにピックアップトラックに乗ってるんだ」とうそぶくようにいうが、あながち冗談でもない。ちょっと前にマリブが燃えたばかりだし、これだけ毎日世の中が激動すると、いつ何時何が起きても不思議ではない気がする。文明は、明らかに破滅の方向に進んでいるように思える。私たちが生きている間は大丈夫かもしれない。子供たちが大人になる頃には・・・
カリフォルニアに惹かれる理由のひとつは、政府に対する抵抗運動の震源地になっているからだ。ラティーノの司法長官が、トランプ政権に対する訴訟を次から次へと起こしている。数日前には、左派のスーパースターである元サンフランシスコ市長ギャビン・ニューサムが数日前にカリフォルニア州知事に就任し、ますますその勢いは強まりそうである。カリフォルニア、あいらぶゆー。
Yumiko Sakuma