DiaryYumiko Sakuma

地下鉄L線狂騒曲

DiaryYumiko Sakuma
地下鉄L線狂騒曲

11月の選挙で当選したマイノリティの新米議員たちが下院に宣誓する姿に夢中になっていた日、ぽろんとタイムラインに流れてきたニュース・アラート。ニューヨーク・タイムズの「クオモ知事、地下鉄L線の閉鎖をキャンセルする予定」。文字通り、ぽかんと開いた口が塞がらなかった。

もう半年以上、ニューヨークは「2019年4月に始まるL線の閉鎖」に備えてきた。たくさんの人が引っ越しをしたり、店を移転したり、閉店したりした。不動産価格にも多大なる影響を与えた。老朽化したトンネルを修復するには、24時間電車を止めても1年かかると説明されたからだ。当然、専門家が雇われて、「これしかない」という結論になったから、やむを得ずに地下鉄を止めるのだと思っていた。どうやらそうではなかったらしい。

L線が最寄りではないといえ、それほど遠い地域の話ではない。私自身もちょっと前から「L線が止まったら、どれだけダウンタウンに行くのが面倒くさくなるか」について考えていたので、うれしい一方、てめえふざけんなという気持ちも否めない。まったく市民を何だと思っているのだ。

それにしても最初に出た記事は「plans to cancel」(キャンセルする予定)と曖昧な言葉遣いをしているし、その後2日経って、いろいろな記事を読むかぎり、別のウルトラCが用意されているわけでもないらしい。とりあえずわかったことは、MTA(地下鉄公社)と組合はよっぽどのあほか、よっぽど黒いかのどちらかである。

備忘録:L線のニュースに喜びから怒り、混乱へ(Free Williamsburg)