映画Weed the People 大麻が救う命の物語
書くと決めてからノロノロしているうちにもう3年以上、もしかしたら4年くらいが経ってしまいそうなマリファナ(カンナビス)の本のゴールがようやく見えてきた。時間がかかってしまっている理由は、他のプロジェクトを同時進行でやっていることもあるが、複雑な法律や情報が蜘蛛の糸のように絡み合って理解するのが難しいからである。
この本を書きたいと思ったのは、北米、ヨーロッパ、その他の地域で、カンナビスの医療効果が理解されつつあり、それにあわせて法制を変えようという動きが起きているにもかかわらず、日本では「ダメ。ゼッタイ。」だけが頑なに残っていて、正しい情報が伝わらないと思ったからなのだが、グズグズしているうちのその状況も変わりつつあり、日本でも、医師や研究者たちの中からも、カンナビスの医療利用を推進する声が出てきている。
私がうじうじと文字を綴っている間に、世の中にはマリファナの医療利用をテーマにしたドキュメンタリーなどがいくつも登場した。特に最近公開された”Weed the people”は、小児がんの子供たち、親たち、子供たちにカンナビスのTHCとCBDの化合物を処方するプロを追いかけた涙の物語である。日本でもiTunesで見ることができるらしい(字幕はまだ)。百聞は一見にしかずである。
もちろん万能の薬ではない。専門家によるアドバイスや正しい処方が必要である。けれど、ガン、AIDS、てんかん、MSなどの難しい病気の治療にはある程度の効果を見せている。難しいのは「違法」指定されているために臨床実験がなかなか進まないこと。「危険」という前に、まずは実験して確証する、というのが正しい態度であると思うのだがいかがだろう。
映画は自主上映会や劇場公開を通じてじわじわと拡散しているが、日本でも見られることになりそうですよ。
備忘録:医療大麻を巡る社会状況を描く映画『WEED THE PEOPLE — 大麻が救う命の物語 —』が来年日本公開へ(Hypebeast)