サンフランシスコとホームレス問題

サンフランシスコとホームレス問題

サンフランシスコにいる。25年前に初めてアメリカに降り立った場所だ。ミッションの友達を訪ねる中で、ホームレスの多さにハッとした。どのブロックにも必ず何人かずつはいるのだ。あの頃は、ニューヨークもそうだった。ニューヨークは、アグレッシブな市長の「おかげで」ホームレス人口は減って、サンフランシスコのホームレス問題はどんどん悪化した。

と思って調べてみると、そんなに簡単ではないことがわかった。私がニューヨークに来た頃、市長だったジュリアーニの対策は、ホームレスを逮捕することだったし、ブルームバーグ市長は、州からの助成金を使ってより支援志向のホームレス対策を採用すことで、ホームレスを市が運営する住宅に入居させることにある程度は成功したが、州の助成金を減らされて、そのプログラムはなくなった。ホームレスを収容する施設は相変わらず足りなくて、市がホテルなどを借り上げて対応している。それでもまだニューヨークのホームレス人口は増えているのだという。

ホームレス対策を公約に掲げて当選した女性で黒人のサンフランシスコ新市長ロンドン・ブリードは、ビッグ・データを使ってホームレス人口の動きを管理する対策を発表した。ヒューストンやシカゴなどで、似たプログラムが成果を出しているのだという。

備忘録:サンフランシスコ、ホームレス人口把握にビッグデータを利用(CBS News)