ニューヨークのAmazon問題

ニューヨークのAmazon問題

選挙は終わったと思いきや、まだ票の集計が終わっていない地方選挙があったり、大荒れのフロリダではまた再集計が行われる見通し(デジャブ)で相変わらずニュースの釘付けになっている。

ところでニューヨークはAmazonの第二本社(HQ2)の話題でもちきりである。コンペ形式で多くの都市が名乗りを上げ、その結果が近々に発表されると言われていたのに、ワシントンDC郊外のクリスタル・シティとニューヨーク市クイーンズのロング・アイランド・シティに分割するらしいと報じられた。ただでさえ、地価の高騰と渋滞が深刻なニューヨークでは、少なくとも私の周りの人たちは「いらんがな」とプリプリしている人が多い。クオモ知事がどれだけのインセンティブを約束したのか、そのどれだけが市民の税金から捻出されるのか、という問題の答えは見えない。

そして、ニューヨークとバージニア州という、シアトルに本社を持つAmazonの第二本拠地としてはいわば当然な選択に、そもそもあのコンペは必要だったのかという声が上がっている。Amazonのような大企業がくれば潤うと考えて必死の誘致をしたアトランタやオースティンといった都市は多大なリソースを使ってコンペに参加したわけで、なんだったの一体、という気持ちにならざるをえない。

とはいえ、正式発表はまだなされていない。ニューヨークではこの動きを止めようという運動が生まれたようです。

備忘録:ニューヨークはAmazonにNOを言うべき(The New York Times, Opinion)

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