さよならAmazonプライム
ニューヨークの自宅からAmazonで何かを注文することがほとんどなくなった。最初は、管理人でホーミーのマーヴ(黒人)が「Amazonで注文できなくなったな」と言ってきたのがきっかけだった。理由は、極右のニュースサイトBreitbartにAmazonが広告を出していることだった。黒人のマーヴがそういう気持ちになるのはわかる。Amazonから物が届くとロゴががっつり入った荷物が届く=マーヴにばれる。私の怠慢が誰かの気持ちを傷つけるのは嫌だ。だから注文できなくなった。やってみると、ひと手間かければいいだけのことだ、と気がついた。そしてたまにちょびっとだけ数ドル程度、払う金額が増える、その程度のことなのだ。Amazonで注文した物が入ってきた段ボール箱の処理をしなくていいのは気持ちがいい。だいたいの物は近所の店で買えるしね。
私の暮らすブルックリンには意識高い系リベラルが多い。それでも、実際「Amazonから注文しないことにしている」というと、驚かれることのほうが多い。みんなAmazonのことは、個人経営店を圧迫する悪だ、と思っている。税金を払っていないことも、組合運動を潰してきたことも、知っている。それでも多くの人が便利さに負けている。そう思っていた。
が!Amazonの第二本部がニューヨークにやってくる、それもニューヨーク州が勝手にいろんなインセンティブを約束しているらしい、ということになって、空気感が変わり始めたようだ。ブラックフライデー頃から、Amazonプライムをキャンセルしようというボイコット活動が始まっている。まだまだ小さな運動だ。が、塵も積もれば山となるのだ。日本にも飛び火するといいなあ。
備忘録:少しずつだが確実にAmazonプライムへの反動が来ている(VOX)
#amazon反対運動