YouTuberたちの凋落
朝方、仕事場に向かう途中に、ステッカーが車体を覆う車を見た。インスタのストーリーにあげたら、バンコクで友達になったアメリカ人アーティストから連絡があった。もう何年も前にチャリティのアート賞のために作られたもので、自分も手伝いをした、某有名人が購入した、そういう話だった。その車が2018年に、ブルックリンの仕事場のそばでサービスを受けている・・・あるよね、こういうこと。
最近お気に入りのポッドキャスト<Reply ALl>で、アレックス・ジョーンズという陰謀論者をめぐるここ最近の騒ぎを「ドラマゲドン」と呼んで論評する回を聞いて、思い切りニヤついた。アレックス・ジョーンズという人は、やたら派手なジェスチャーで大げさに話をするパーソナリティで有名になった保守系の人気者で、サンディフック小学校銃乱射事件の親たちは役者だとか、人類をゲイにする成分が水道に流されているとか、とにかくトンデモなことを言うのだが、そういう戯言を本気にする人たちが(特にトランプ支持基盤で)増えてしまい、笑えない結果になっていた人である。しかしここへ来て、ジョーンズの信者からの嫌がらせに耐えかねたサンディフック小学校銃乱射事件の遺族がジョーンズを訴えたり、Apple、YouTube、Facebook、はてにはTwitterまでジョーンズを除名したり、チャンネルを削除したりして、窮地に陥っている。その過程で、議会の公聴会に登場し、マルコ・ルビオに絡んでみたが、「君、誰?」と見下されたことが、大笑いのネタになっていて、こんなおもしろいことが起きるなんて悪くない、なんて思ったりして。
ジョーンズのエピソードは政治的状況やプラットフォーム時代の表現の自由の限界に挑戦する形になっているけれど、世の中では、いつの間にか巨大な力を持つことになっていたYouTuberたちが、過去の人種差別発言を謝罪する結果になったり、急にフォロワーを失って凋落したりというドラマが頻発に起きているらしい。