中間選挙と家族のドラマ
気がつけば中間選挙はあと1か月後に迫っている。中間選挙はトランプ政権にとっても民主党にとってもステークがでかい。民主党が下院、または上下院両方で過半数をとれば、トランプ政権に都合の悪いことが起きる。民主党は弾劾手続きを始めることもできるし、トランプ大統領が公開していない確定申告へアクセスすることも可能になる。トランプ政権と共和党が必死こいて自分たちが選んだブレット・キャバノーを最高裁判事に任命しようとしているのもそのせいだ。
そしていろんな場所で決死の闘いが行われているから目が離せない。ここへきて、複数の候補者の家族の揉め事が白日のもとに晒される、という事件が続いている。ひとつは、アリゾナ州の下院議員ポール・ゴーサーの兄弟姉妹6人が、コマーシャルに登場して、敵対候補デビッド・ブリルへの支持を表明したという事件。ウィスコンシンでは、民主党候補ランディ・ブライスの兄弟が攻撃広告に出演した。ミネソタのジム・ノブラック下院議員は、23歳の娘が「長い間、父に不適切な方法で触られてきた」と公表したことでレースからの撤退を表明した。その内容は、首にキスとか、もう気持ち悪くてヒドいもんである。
それだけではない。バージニアのボブ・グッドラッテ下院議員の息子は、民主党の対抗候補をオープンに支持している。ケリーアン・コンウェイの夫は、トランプに批判的だ。ロードアイランドでは、父親と息子が同じ議席をめぐって争う、なんてことも起きている。そしてこういう家族ドラマが公の場で展開している。
Yumiko Sakuma