北部の人種差別
ノースダコタ州ファーゴのモーテル。一晩の間に、カジュアルなレイシズムに二度遭遇した。
外に出ると、口笛とともに「ママシータ」という声がする。声が聞こえたほうを見ると、灰皿の横に、サングラスをかけた白人男性二人が立っている。周りを見回すと、女性は私しかいない。
2度めは、ジョック系のマッチョ白人と、ブロンドの白人女性がほとんどのバーで。黒人がひとり、外国人(南米系か東南アジア系)がひとり、アジア人は私しかいなかった。私の後ろにいた白人女性が、フェイクの中国語でなにかを言ったらしい。私には聞こえなかったけれど、連れには聞こえたらしい。
こういうことはかつては確実にNGの人種差別に入っていた。ところが今は大統領がこの手のレイシズムをカジュアルに示してのけるので、こうした輩が勇気を得てしまっている。
Yumiko Sakuma