Yumiko Sakuma

フェス会場のセクハラ問題

Yumiko Sakuma
フェス会場のセクハラ問題

フェスの最中に、群衆の端っこを歩いているときに、男がすれ違った女子の太ももを触るのを見た。もちろん触られた女子は「こら!」と声をあげ、男は驚くほどの逃げ足で雑踏に消えていった。これだけセクハラやら暴行が日々問題になり、女子たちが「招待なく触っていはいけない」とどれだけしつこく言っても、こういうことはいまだに世の中のいろんなところで当たり前のように起きている。そして、残念ながら、開放感と欲望と大量のアルコールがひとつの場所に凝縮されてしまうフェスという場所は、こういうことが起きやすい場所なのかもしれない。が、こういう行為は、フェスという文化の評判を傷つけ、きちんとマナーを守っている大多数の音楽ファンが楽しむ権利を奪うるリスクがあるので、本当にやめてほしい。

そういえば、去年、Teen Vogueで、コーチェラでセクハラに遭った被害者54人にインタビューするという記事をやっていた。セクハラというと、おじさんがやらしい言葉をかけるというような軽いタッチのやつを想像する人たちが多いようだが、読んでいて口があんぐりあくようなヒドいやつもいっぱいある。今年はどうだったのだと調べてみたら、ライブパフォーマンスの会場におけるセクハラにどう対処するかの啓蒙をする Calling All Crowsという非営利団体があった。そして#HereForMusic という素晴らしいハッシュタグを使ったキャンペーンをやっている。

フェスだけではない。ライブやクラブに出かけて、知らない人間に体を触られる経験が、私だって何度もある。きっとみんな経験していることだろう。これまで、ライブ会場は、これまでほとんど大したセクハラ対策をしてこなかった。今、音楽業界やライブ会場の世界で、パフォーマンスの現場での行動規範を啓蒙する必要性が叫ばれているという。

備忘録:コーチェラなどの音楽フェスにおけるセクハラ文化に変化の兆し(TeenVogue)