メキシコシティのジェントリフィケーション
今回の旅は、d.e.p.tのエリも一緒で、彼女は毎日買い付けに奔走している。私にとっては一応「休暇」ということになっているが、これからエリと一緒に本を作ることになっていて(乞うご期待)、かつやっぱり蚤の市や市場が大好きなので、一緒に行けるところは一緒に行っている。一緒に3ヶ所行ったのだが、アドレナリン大放出。けれど物量が多すぎて、だんだん集中力を失っていく。淡々と、着実に買い付けをしていくエリを見て、プロだなあと感心する。私のようにアドレナリン放出していたら、プロは務まらないのだろう。
ところで今回のテーマのひとつは、今ヒップだとよく耳にするメキシコ・シティがなぜヒップと言われるようになったのかを理解することで、会う人会う人に意見を聞いている。このテーマはzineにするつもりなのでおいておいて、ひとつ明白なのは、恐ろしいほどの貧富の差と、確実に起きているジェントリフィケーションである。レストラン文化が開花し、観光客が増えた。そうしたことが地元民には還元されていない、という人もいる。経済成長と高級化は必ずセットになるのだが、どこか、幸せなジェントリフィケーションの還元を実現している場所はないだろうか。
備忘録:メキシコシティで奇跡を探す。ヒップスター聖人で高級化の闇についての関心を高めたいと望む二人のアーティスト(US News)
Yumiko Sakuma