バンコク 街のエネルギー
ニューヨークでたまに遭遇するタイ人アーティストにばったり会ったり、人の紹介でYuree Kensakuという女性アーティストに会ったり、なんだか引きの強い最終日を過ごし、台風を避けて関空便に乗り込んだ。
前夜は運の良いことに、前回から面倒を見てくれているヒップホップ・アーティストのDaBoyWayのライブがあって、Grafhのパフォーマンスまで見れてしまった。集合時間は午前1時半。こういう遊び方をニューヨークではほとんどもうしなくなった。ニューヨークからの移住組のアーティスト、チップとゲリーと一緒に楽しく踊った。二人とも同世代だ。ゲリーが耳元で言う。「ヒップホップのクラブに遊びに行くなんて、ニューヨークではもうやらないだろ? でもWayがいて、僕らはそのまわりにいる。彼のまわりに人が集まって、みんなで夜中にヒップホップクラブに行くことだってありなんだ。そういうの、いいよね」。バンコクに惹かれるのは、ニューヨークにもうなくなってしまったエネルギーがあるからだ。目にするアートも、音楽もすべてが刺激的だった。洗練されていないのが逆にいいのだ。私が欲しているのはこういうエネルギーだ。いよいよ住みたくなってきたよ。
Yumiko Sakuma