DiaryYumiko Sakuma

タイと医療マリファナ

DiaryYumiko Sakuma
タイと医療マリファナ

バンコク最終日。Wayのオフィスで最後の打ち合わせをして、そこからRのスタジオに行った。バンコクでトレーニング中のオリンピアン、平井康翔さんとご飯を食べて、パーティに行った。バンコクの日曜日はわりかしメローである。いつも、激しいパーティのあとに二日酔いで飛行機で出ることが多いので、あえて出発を月曜日に設定したのに、この界隈の人気者の誕生パーティが企画されていた。ニューヨークからバンコクに移住したチップが「お前の最後の夜には必ずパーティがあるよなあ」と不思議そうに言う。私がバンコクに行くと、必ずどこかのタイミングで大パーティが起きるので、この人たちはいつもこんな生活を送っているのだと思ったら、どうやらそうではなくて、激しいパーティと私が通りかかるタイミングが重なるだけらしい。8時か9時くらいに来いよ、と言われていたので、早めのチル・パーティかと思ったら、スタートが早かっただけで、次から次へとヒップホップのみなさんたちが代わる代わるマイクを取っては芸を披露する、という展開が続く。はっと気がついたら午前2時にへべれけの自分を発見したよ。

ところで、チップはもともとグラフィティのライターである。タイ人のハーフで、自分もタイ人の妻と結婚してバンコクに住んでいる。会うたびに、ルックスがクリーンになるのだが、警察に路上で呼び止められたり、荷物検査をされたりするのが嫌になったかららしい。いわゆる観光客に見えない非タイ人は、警察のハラスメントに遭いがちだとこれまでも何度も警告されてきた。そしてその大半が、小遣い稼ぎのゆすり的なやつだから、いざというときのために、いつでも現金を持っていろよ、と言われてきた。2017年に就任した警察署長は、こういうことをやめさせると表明していたみたいだけれど、実際に、バンコクの街をウロついていると、人々が警察に止められて、カバンやポケットの中を見せている姿をたまに目撃する。しかも、警察は、止めた人の尿検査を強制することもあるという。こういうところが、バンコクの嫌なところである。

ところで、バンコクも日本と同じで「ダメ絶対」な国だったはずが、気がつけば政治的状況は変わっていて、医療マリファナを合法化した。今回の選挙でも、争点のひとつになっているようである。

備忘録:グリーン経済?タイの政党がマリファナを金のなる作物として提唱(Reuters)