DiaryYumiko Sakuma

それは本当に必要なものなのか

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それは本当に必要なものなのか

今回の沖縄旅の途中、2泊は北谷のじゅんちゃんとたけやまんのおうちに泊めていただいた。これまでは仕事のときにはホテルに泊まったり、プライベートのときは首里の綾波の家に泊まることが多かった。あやはの家はいつも楽しいし、あやは・高志くん夫妻も優しいし、5歳の双子にイジられるのも大好きなうえ、栄町市場にも近いので天国なのだけれど、甘えてばかりではいけない、たまには自立しよう!と思ったのです。将来、もっと時間を過ごしたい沖縄の地理を学んだり、車を借りて自力でウロウロしたりしたかったのである。たけやまんは、イベント会場にもなったベーカリーPloughman’sの龍馬さんと和菓子屋Yo Yoをやっていて、そこに取材に行ったことで知り合い、その彼女のじゅんちゃんとは共通の知り合いがいることで仲良くなった。会ったのはそんなに昔のことではないのだけれど、この人とは本音で話せる、とすぐに思ったのです。

私はホテルが苦手である。なんかわびしくなるんだもん。とはいえ、だいたい旅の最中はホテルに泊まっている。だから「うちに泊まりなよ」と言ってもらえるときは素直に従うことにしている。自分も「うちに泊まりなよ」と言ってしまうタイプである。しかし、泊めてもらってお互い気持ちがいいのは、お互いの価値観が似ている、という前提がある。そして、二人に対して感じていた直感は間違っていなかった。

途中、じゅんちゃん+たけやまんとスーパーに行った。ニューヨークで暮らしているときはいつも最小限の日用品しか買わない自分でも、旅の途中に失くしたものがあったり、ケーブルが調子が悪くなったり、綿棒ほしいな、と思ったりで、手にちょいちょい物がくっついてくるのだけれど、そのたびに、じゅんちゃんやたけやまんが「それはうちにある」というのです。じゃあ甘えるか、とまた手に取ったものを棚に戻したり。たけやまんは、ソーダ水をDIYで作っているし、洋服を作っているじゅんちゃんも、無駄やゴミを嫌うタイプである。旅先だとついついプラスチックの使い捨ての商品を買ってしまったりするのだが、二人のおかげでついつい意識が緩んでいることに気がついた。今、Wear Your Valuesというタイトルでやっている連載で、ゴミや消費のこと、再利用のこと、素材のことを書いている。そしてまた行く先々で、自分よりもさらに地に足をつけて生活している人たちに教えられるのです。捨てなくてもいいものだけ買いたいプロジェクトはまだまだ発展途上である。

備忘録:モノにコミットして捨てるを減らす(Newsphere.jp)