Yumiko Sakuma

スローダウン・デー

Yumiko Sakuma
スローダウン・デー

ポッドキャストの収録のあと、大量の原稿を書くぞと決めていた夜、21時頃、電気がチカチカしたと思ったら、急に落ちた。向かいのビルを見ると、向いも真っ暗だ。街頭も消えている。上の階のおばあちゃんが廊下に出て大家にスピーカーホンで電話している。「強風のせいみたい」と大家がいうのが聞こえた。ポッドキャストの収録ができないかなと思ったが、iphoneの回線でできることに気がついた。暗闇のなかでやるつもりだったが、どういうわけか今、下條ユリちゃんが泊まっているユニットのキッチンだけ電気が通っていたので、そこでやらせてもらった。しかし!23時すぎにヒートも止まった。外はマイナス15度である。毛布をかぶって寝てしまった。

朝寒くて起きたから、1日が早く始まった。ところが車のプレートが取れて直す羽目になったり、タイヤが収縮して空気を入れにいったり、なかなか予定どおりにことが運ばない。異常な寒さでも、電気の復旧工事やら近所の建設現場の人たちやら、外で働いている人たちがけっこういる。そういう人たちが「グッドモーニング」と声をかけてくれる。

あ、スローダウンしろって言われてるんだな、ユニバースに。と思った。せかせかせかせか、やることリストをこなすばかりで、しばらく周りが見えてなかった。そんなわけで、1日、ちょっぴりスローダウンを心がけた。焦らない。電車に乗って本を読む。結果、3時まで原稿書く羽目になったけれどまあいいか。

備忘録:スローダウンが必要な4つのいかにもでない兆候(Muse)