ステファノ・ガッバーノの発言はレイシストか
またもやドルチェ&ガッバーナがニュースを賑わせている。中国でのショーがキャンセルになるまでの経緯は、この方がスレッドにまとめてくださっているのが大変にわかりやすかった。
最初に公開したビデオで、中国人のモデルにピザやパスタを箸で食べてさせたことが、人種的ステレオタイプを表現ではないかということでチリチリと火が燃え始めたところに、またもやステファノ・ガッバーナのメッセのスクショが公開されて大炎上し、あとはこの方が書いているとおりである。
このスレッドがひとつ間違いがあって、それは、ステファノとやり取りをしていたのは、ステファノの友人ではなく、Instagramの一般ユーザーだった。それがファッション業界の世直しアカウント@dietpradaの手に渡り、拡散したわけである。上の解説スレッドは、中国人の基質も含めてこの件を分析し、「これを差別や侮辱かギャグと捉えるかは正直個人差あり」と書いているのだが、ステファノとマイケルのやり取りを見ると、ブロークンな英語でステファノは「トリビュートである」、つまり中国人が箸を使うのは事実だから差別ではない、と主張しているように見える。これを見て「差別ではない」と思う人は、自分がレイシストではないかと疑ったほうがいい。
とはいえ、すぐに「差別だ」となった背景には、これまでのステファノ・ガッバーノのソーシャル上の言動がある。ゲイの養子縁組や人工授精を叩いてみたり、マイリー・サイラスを「醜悪」と言ったり、世の中のエンパシーのスタンダードを無視した言動が、これまでもたびたび取り沙汰されてきたから。ちなみに後継者の可能性についてきかれて「日本人のデザイナーは望まない」と言ったことが日本人蔑視だと言われたこともあるが、そう解釈されるのは、普段の言動があるだからだろう。
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