Yumiko Sakuma

自分の政治思想について考える

Yumiko Sakuma
自分の政治思想について考える

ウィスコンシン、イリノイ、インディアナ、オハイオと目まぐるしく州を通過した日だった。

このあたりの農家たちは、トランプと中国のにらみ合いで、中国が国有企業に米国産の農産物の輸入を停止することを命じたことで、直接の煽りを食らっている。トランプの支持率が40%を切った昨今である。トランプ集会の空席が目立つというニュースに、潮目が変わりつつあるのかもしれないことを感じている。

ところで、最近、若林恵さんとやっているポッドキャスト<こんにちは未来>を知人に勧めたら、「僕には左すぎる」と言われたという人からメールをいただいた。多様性の共存を説きながら、トランプに嫌悪感を示すところが左派の矛盾である、という考え方のようだ。自分はいわゆる「左」なのだろうかと考えている。

「佐久間さんだったら、どう答えますか?」。これには考え込んでしまった。そしてその後、自分だったら、この世の誰もが命の心配せずに自分自身でいることができる社会が望ましい、だからその進歩を否定し、後退させようとする党や政治家は批判するべきである、と答えるだろうと思った。

興味深いことに、最近いくつかの政治思想テストを受けてみたところ、自分はどちらかといえばリバタリアンだという答えが出た。日本でもアメリカでも、自分が支持する政党や政治家が、自分がもともと理想とする社会のあり方と必ずしも一致しないこの頃なのである。そういえば、前回の大統領選の後、左、右、という軸自体が古いという議論があったはずなのだが、あれはどこにいったのだろうか。

いずれにしても日々ニュースを見ているだけで、ありとあらゆるイシューで、スタンスを求められているような気がする。これはなかなかに良い頭の体操になった。ひたすら車の助手席に乗っているだけの時間、いろんなことを考えた。

そういえばこれまで受けた政治思想テストは日本のものばかりだったなとアメリカのものを探してみる。単純すぎるきらいのあるPew Research Centerのテストやら、「汚い」と思う対象からアメリカの政党支持を推測するテストやら。

備忘録:27個の非政治的質問があなたの支持政党をあてる(Upworthy)