ジョン・マケインのこと

ウィークデーに山に行ったので、週末は珍しくブルックリンで。仕事を片付け、近所で行われていた松山智和くんのオープン・スタジオに行こうと支度をしているときに、ジョン・マケインが亡くなったことを知った。前日、ガンの治療をやめたことを発表していたので、驚きはなかった。アメリカ政治史に名前の残る人が一人、この世を去ったことを厳粛に受け止めた。

仕事場をシェアするスタジオメイトは「Fuck that guy」と吐き捨てた。バラク・オバマの対抗馬として共和党から大統領選挙に出た2008年に、出馬のパートナーとしてサラ・ペイリンを選んだことを言っているのだった。確かにあれが起きる前まで、超党派の一匹狼として、もうちょっとリスペクトしていたよなあ。とはいえ、昨年、オバマケアの撤廃法案が危うく通りかけたとき、否決の決め手となった票を投じてくれたときには、本当にありがたかった。

ジョン・マケインはトランプ大統領と仲が悪かった。トランプは、ベトナム戦争で捕虜になったマケインに対し、「捕虜にならなかった人が好きだ」と公然とバカにしたし、マケインは、プーチン大統領にすり寄るトランプ大統領を非難した。今日タイムラインは、ジョン・マケインの超党派のスタンスと、古きよき保守主義を礼賛するポストや記事で埋まっている。マケインは、自分の葬式に向けて、バラク・オバマとジョージ・W・ブッシュにユーロジーを詠んでほしいこと、トランプ大統領を招待しないこと指示して亡くなったという。

備忘録:オバマ前大統領によるジョン・マケイン死去についてのコメント「我々はみな彼に借りがある」(CNN)