DiaryYumiko Sakuma

極右・極左の衝突と内線の恐怖

DiaryYumiko Sakuma
極右・極左の衝突と内線の恐怖

日本にいるといつものように「ニューヨークの人たちはトランプのことをどう思ってるんですか?」と聞かれることが多い。その答えは「だいたいの人は嫌で嫌で仕方がない」に尽きる。しかし、だいたいの人は、というところがポイントである。2年前の大統領選挙のときに「隠れトランプ」と言われたような人たちもいるし、白人至上主義(のバリエーション)の人たちもいるのだ。そういう人たちの一派が、Proud Boysという団体として活動している。男性の権利復活運動という名目を掲げつつ単なるネオナチやろ、とツッコミを受けがちなムーブメントは、Viceのファウンダーの一人で、極右化してViceと袂を分かったゲヴィン・マキネスが始めたもので、気がつけばうちの近所に「Proud Boysに気をつけろ」という主要メンバーの顔写真入りのポスターが貼られたりする程度には活発化している。ああやだやだ、と思っていたら、ついに! ニューヨークで、喧嘩上等の急進派左派のAntifaと衝突したというではないですか。トランプは相変わらず右派を激しく煽っているし、「ネオナチは殴ってもよし」としているAntifaですから、驚くことではないのかもしれないが、この手の戦いがついにうちのすぐそこまで、迫っていると思うと心穏やかにはいられない。「内戦とか起きちゃったりして」と冗談半分の声も冗談には思えなくなってくる。と思って、fear of civil warで検索したら、内線の恐怖を煽っているのは右翼系メディアであった。おまえら〜。

というわけでピリピリしているので、絵文字ががっつり入ったキャリア相談とか、ファッションショーに入れてくれというようなメッセは隠す刀で切りつけますからみんな気をつけてね。

備忘録:Proud Boysのファウンダー、ブルックリンのヒップスターから極右の撹乱犯へ(The New York Times)