Yumiko Sakuma

移民を嫌う人はいない

Yumiko Sakuma
移民を嫌う人はいない

モンタナにマンハッタンという小さな街がある。そこにはガーデン・カフェというダイナーがあって、ニックというスイス人が厨房に立っている。2008年に、街の名前に惹かれて初めて訪れ、そのあと2012年に再訪した。家に泊めてもらい、家族に紹介された。

今回は、急ぎ足の旅の途中で、顔を見て、10分ほど話すのが精一杯だった。私が突然現れたことに、心底嬉しそうな顔を見せてくれた。

そして、短い時間の中で、「このあたりのラティーノのことが心配なんだ。短期ビザでやってきて、10年のスパンで働いている。善良な人たちだ。一生懸命働いて、善良な人間だということを周囲の人間たちが証言すれば、永住権を与えるシステムにすればいいと思わないか?」と言った。

この辺の人たちは、移民を憎んでいる? そう聞くと

「民主党は共和党を嫌い、共和党は民主党を嫌っている。移民たちはその間に挟まってしまったんだ」

備忘録:労働力不足が米国経済に影響を及ぼしている(VOX)